風になる
船に揺られて港に着くと、今度は民宿の送迎バスで、さとうきび畑の間を集落まで向かう。
広大なさとうきび畑に吹く風は、大きな緑のうねりとなって海のようにも見えることがある。
自分が風になって、緑の海を走り抜けているような気持ちになる。
圧倒的な美しさや優しさによって、身体という容れ物から自己が溶け出して、 世界との境界がなくなってしまう。
沖縄の南の果ての果て、日本最南端の有人島、波照間島。
この島には「見えないものとつながる」感覚がいまだ色濃く残っている。

記憶の道




見送りのナマケモノさん




クジラ




光たち




砂に溶ける




光の海




あやふふぁみ




闇は友




雨の森




月桃




夜の想い




海々の呼吸




二人




待ち合わせの木
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